とな墓感想

とな墓を見終えたので感想をば。

まとめ

なんの前情報もなく見ましたが、良い意味で全体的に予想を裏切られました。

最初はもっとなんかこう…結ばれない恋の切ない話がメインかな…と思っていたんですが、きちんとメットの死因を追求する、という軸があって、それを主線に二人の関係が徐々に変わっていって…という展開が意外でした。

あと伏線とオチの展開の秀逸さに唸った!幽霊の設定も絶妙でした。。。

永遠に幸せであれよタンメット。

 

※この下には正直な感想を書いているので、一部批判的な感想も含まれます。楽しい感想だけ読みたい!と言う方は読まない方がいいかもしれません。ごめんなさい。

 

ざっくりとした感想

冒頭のお墓にポツンのぴめかわいい。

Singtoさんほんとすごい。コングポップの時と全然纏う空気が違う。そりゃそうなんだけど。

小さい頃のタンが聡明そうでかわいい。
2年目の「また甘いものをくれるの?何かな」って見てる メットがめちょかわいい。なんというか、メットは幼いよね、生い立ちのせいもあるかもしれないけど。

清明節、彼のお墓には誰も来ない。なんで死んだかもわからない、ひとりぼっちの幽霊。ヘッドホンから流れる曲と、墓場の幽霊達との会話だけが彼の過ごす日々の全て。

それが、変わった。彼に出会った日から───。

みたいな感じで始まる1話、幽霊のせいで1年に一回しかイベント来ないから時が流れるのが早い早いw
あとガンスマさんの幽霊生気ありすぎる笑 知ってる俳優さんが多くてふふってなっちゃうなあ。
タイのお墓って大きいねぇ。そして墓参りも派手なんだねぇ。

そこからの抱きついてくるタンにびっくりする。あと、毎年ちゃんと欲しいもの覚えてて持ってきてくれるの、かなりタンはぴめのこと好きだな??

線香に火を灯している間は連れ出せる設定、すげえ。洋服着せる方法もお焚き上げなの、すごい。見てる分には勿体ないやつ!笑

主題歌があの Singtoさんの歌うให้รักปรากฏตัว
ハイ・ラック・プラーゴッ・トワ(愛が姿を見せてくれますように)。これのアレンジがいろんな形で流れてて、それもとても良かった。

この曲の歌詞がまた切ない。

アレンジでは軽妙なリズムだったりして、このドラマは曲にこだわりがあるのかな、と感じました。エンディングも毎回違うタイの懐メロ(多分メットが聴いてた曲なんだよね)。見た目若いメットの年齢を感じさせるアイテムなのかな、歌謡曲。中の人も好きだもんね。

そしてついにお墓から家に連れ出すタンくん。幽霊と同居か〜。あとなんでパンツが机の上に脱ぎ捨てられてるのかな〜???笑笑

あと、まぁ権利上の問題なんだろうけどタンの部屋モザイクかかりすぎでは!?笑

気になってしゃあないわ!アマプラのせいですか!?

それと、タンが住んでいるのも寮…?だとしたらSOTUSと全然ちゃうな、、、

何十年かぶりに外に出られて浮かれるメットがかわいい。まっぱで出てくるタンに対するしずかちゃん的反応何ww(目を隠しながら指の隙間から見てるやつ)

タンくん、ぱっと見イケイケのヤンチャボーイなのに、中身は純でウブでピュアボーイなんですね…私の耳ではポムクンで喋っててびっくりした記憶。

でもだからこそ、自分の性的指向に悩んでたんだろうなぁ……タイのBL、そことちゃんと向き合うから好きだよ…。

現代の文明の利器にいちいち驚くメット・メチャカワ・フルネームなしさん。かわいいな…。幽霊とのドタバタ楽しいライフ。試験手伝ってもらったり試合でズルしたり、割と小狡いのが笑えます。

「死因」がちゃんとわかっていないから成仏できないメットに、「それを見つける」って目的でタンが色々と探るのはうまい。伏線の貼り方も絶妙。

幽霊が成仏できない理由に「寿命を全うしてない」「葬式をあげてもらってない」「死因を知らない」と3つの理由がある、としたところからのラストの展開までの設定の活かし方よ!

ていうか今思うとメットは全部当てはまってるのか、つら、、、

友人のキャオとプリンスが良かったですね、キャオは本当に良い癒しキャラであった、、、いい友人持ったなタン…。あとプリンス役のチモンくんの顔がとても好みです(聞いてない)

プリンスはもう登場してすぐプライのこと好きやんけって思ってたので、最後報われて良かった。

途中切なかったけど、個人的にとな墓は展開にびっくりすることがめちゃくちゃ多かったな〜。もう全部見られないので記憶の中だけで書きますけど…。

まずはあの、屋上の雨のシーン。

タンのバースデー、プライとタンがキスをして、それを部屋の外で見て…ないけど察して辛くなってメットが姿を消すシーン。

気持ちがすれ違っているようでいて、実はタンはあの瞬間自覚したんだと分かるシーン、メットはあんなに叫んでいるのに、互いの姿は見えなくて…。

あれ、てっきり見えるようになると思ってたから、ずっとお互いに叫んでてそれが辛くてしんどくて脚本んんん!?!?ってなった。

いやだからこそ次の、見えるようになってからのキスシーンがよりグッとくるんですけどね。

(あと、プライはなんかタンに「なんでキスしたの?」って言ってたけどキスしたの君の方からでは?って思ってた、1回しかちゃんと見てないから勘違いならごめんだけど)

生きてる人間には敵わない。そもそも自分の気持ちは、タンに向けるべきものじゃない、って思ってるメットがせっつなくてなぁ…。

触れる、ってなってからキスするの、あのシーンほんとよかったですわ、、、いやあれ日本のBL漫画ならあそこからもうぐちゃぐちゃに抱き合うシーンですよ(自重して)(すみません)

あと受け身であろうメットさんが口を開けてるのを見て、シ、シントー3×|[|2|>5≠1=+%¥¥ってなったわ。

なぜ!君は!そんな!エロい!!!(バンバン)

受けらしくして!!(暴言)(すみません)

メットは割と早い段階からタンのこと好きだと思うけどめちゃくちゃ自制が効いてて、幽霊だからの線引きがとてもしっかりしてる。タンは無自覚にずーっと好きだったんだろうけど、自覚したのはプライとキスした時なのかな〜その前から歌ったりなんだりでだいぶモーションかけてたし、二人でいると楽しそうだったから両想いではあっただろうけど。

多分これは私の琴線の話なんだけど、とな墓のキャラクターや脚本はすごいと思うけど演出…かな、何かが私には微妙にハマらなくて、あれ、いつの間にかそうなの、ってなってることが多かったかも。よく考えたらきっと好きだよね、分かる、って思うけど…あとは、多分ohmくんの演技の好み、、、かな……🙄ファンの方すみません!とてもかっこいいし可愛いし素敵な方だと思います!not for meだっただけ!

男が好き、とプリンスに叫んでしまうところ、まさか後ろにキャオとプライもいると思わないじゃないですか…とてんでもねぇ脚本だ……まぁ、いう手間は省けたけど…明らかにおかしくなっていく(友人の目から見て)タン、誰にも秘密を話してくれないと思ったらそんな告白…一度に受け止めるにはなかなか辛いものがありますね…。でも、ここで言ってしまって、母親にもカミングアウトして、という展開は素晴らしいなぁと思いました。タンママ素敵…って思ってたら、まさか、まさかの展開だもんなぁ…。いや……さすがにそれは避けるでしょ、というか私が脚本家なら避ける…っていう、まさかのタンママとメット付き合ってたという設定。Twitterでも何度待ってと言ったか………。

いやー前述したキスシーンで先に進まなくてよかったー大変な度修羅場になるところでした…いやもうそんなん考えたくないぞ……。(真剣に考えすぎです七つ葉さん)

しかしタンママも"見える"人だから墓場が嫌いで墓参りにはきていなかったという伏線は上手いな〜。元から二人には縁があったんだね。だから惹かれたのか、それともやっぱりタンが心優しい子だったから惹かれたのか。

後者だといいなぁ。

しかしそんな衝撃の事実もタンくんはあっさりと受け入れてしまいます。え、ママと付き合ってた人…だけどいいの…?いいのか……まぁ…問題はないか。ないか?

カミングアウトしてからのタンくんは色々吹っ切れてて良いな。

そしてひょんなことから行き詰まっていたメットの正体について、プライの家にヒントがあることを知る。このへんから、BLドラマでも学生ドラマでもなく、私にはもはやホラーでしたよ。人んちガサ入れ(本人不在)(怪しい家政婦)(嘘がクソ下手くそなプリンス)(かわいい)。もうね、怖くて画面見られなかった。私こういうのほんっと怖いんだよ〜😂

見つかるか、見つからないか、ハラハラドキドキ…。で、結局ガッツリ見つかっとるー!

そして徐々に分かる真実。ラスト前の、倒れたメットの視界に入ってくる人の姿でひぃいーってなりました。怖すぎる。ミステリーだよ。

そして遂に、メットの身に、あの日何が起こったのか、それが明かされる。

メットはもともと持病を抱えていて、その日、誕生日も薬を飲んで部屋でしずかに音楽を聴いていた。それだけだったのに。

実を言うとさ…基本このストーリー面白かったなあと思ってるんだけど、ちょっとだけ、私には真実が明かされるシーンと、そのけじめの付け方に納得がいかんかったんだよね。

最初に話したおじいさんの行動、「メットが倒れてて驚きで動けなかった、大事にしてた、守りたかった」って発言にそうか…って思ってたらタンがたたみかけるでしょう?

専攻している法学部の知識を使い、弁護士のように追求する。あのシーン、タンが笑ってるの、個人的にはとても気になったんだよね…。

タンはなんで真面目に勉強してるかって、メットさんが病死じゃなかったとき、犯人を突き止めたいから、って言ってて、たしかにその通りになった。なったけど、なんで笑ってるんだろう…?

隣でメットは辛そうにしてるのに。

ってすごく思ってしまって、正直あのシーンちゃんと頭に入ってこなかった。誰だって死の瞬間を思い出すのは辛い(いや死んだことないからわからないけど、少なくとも楽しくはないでしょうと思う)

そんな中で、もうほぼ真実に近いところで、嘘をついたおじいさんに、それが本当じゃないと見抜いて犯人を突き止めたタンはすごい。すごいんだけど……あのシーン……もし私がタンなら、多分辛い。辛い顔をするシーンじゃあないのかな、、って思ってしまって…。だって追求する相手だって知ってる人だよ。その人が、自分の愛する人を殺した、なんて追求、笑いながらできるものなのか…?

うーん、、、まあ、たしかに、コナンとかも笑いながら事件解決してるときあるけど……いやでもなぁ…

そんなわけで、物語の山場になるシーンで私は突如感情移入できなくなってしまってですね。

おろおろするキャオのように、おろおろしていました。あとプライめっちゃかわいそうだなって。(なんで仲良し4人組なのに急にハブるの?)それ以上に、メットがかわいそうすぎて。

 

おじいさん、反省して基金を作った。優しかった孫のプライは、さすが法学部だなって対応で。でも個人的には「いや殺人やん?捕まらないの?」って思ったし、じいさんだから許すとかないでしょって思ってた。

メットが彷徨ってた20年という年月ももしや、犯罪が時効になる期間なのか…?と思って調べたらそうだった…ウワーー(今頃衝撃)

なるほど、もう法で裁けないんだ……くっそーー(※物語の主軸はそこではないのは重々承知)(でも彼が死んで、葬式も上げず、隠すようにして、ぴめはずっとお墓で寂しそうにしてて、その間あのじじいは孫と家族とぴめが貰うはずだったお金貰って幸せに暮らしてたのかと思うとなんか、、、なんかさぁ、、、、)(しかも心臓病を促進させて、辛いのに薬も与えず、苦しみもがいて死んだなんて、辛すぎる)(ぴめが何したってんだよ?)

いや、全然物語の本質じゃないから忘れよう、あくまで彼らは「死因」を知りたかっただけで、それをもとに犯人を捕まえて投獄したって誰も幸せにはならないんだ。

そう。だから死因もわかってスッキリー!おじいさんも反省してるし、基金集まるといいね〜!名前つけてもらってよかったね〜!くらいに留めておくべきなんだろうな…。まぁ…死んでなかったらタンには会えなかったんだし……(すごい複雑な顔)

みんなここどうやって乗り越えてるの?

 

そしてラストシーンです。

いやー正直ここはめっちゃ好き。ずるい笑

あんだけ盛り上がらせて「成仏するよ、消えるよ」しておいて。いや消えたと思ったもん。そう思うやん普通。成仏してないとかできる?できるんなら言っといてや。

いや、でもここで生きてくる「成仏できない理由」=「寿命を全うしてない」のためには死因は病死ではなく殺人じゃなきゃいけなかったんかーーめちょ複雑〜〜〜笑

そして突然「体を代償に…」みたいな展開になっておん???ってなる私。舌を出すぴめ。やめろ!!君は受なんやろー!攻の顔出してくんなやー!「僕が純情だと思ってるの?」みたいなセリフとともに近づいてくるぴめ、本当に受ですか…??(ガクブル)

いやー本質出ちゃってるよ…と思いながら見てましたごちそうさまです。しかしラストの多幸感はすごい。幸せに暮らしてくださいな二人とも!

(私は基本お互いに幸せであれば受攻こだわりないです)(し、この二人のそういうのは特に想像してないのでどっちでもいいです笑)

 

そんなわけで、切ない展開も多かったけど、ラストの多幸感で報われたとな墓、ありがとうございました!!!途中の不平不満が多くてごめんな!!!!笑